伝統染織工芸会

~ 白洲正子に愛された匠と人間国宝~「菊池洋守 北村武資 展」

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この度、八丈島で独自の織を追及し白洲正子に愛された匠・菊池洋守氏と、「羅(ら)」と「錦(たてにしき)」で唯一、一人で二つの人間国宝(重要無形文化財保持者)を持つ北村武資氏の二人の作品を紹介する展覧会を開催いたします。

菊池洋守氏は、中学卒業後すぐに民藝運動の父である柳宗悦(やなぎむねよし)氏の甥でその美を受け継ぐ染織家の柳悦博(やなぎよしひろ)氏のもと、寝食をともにしながら染織を学びました。独立後は、故郷の八丈島で織を続け、その作品は白洲正子氏の目に留まり、氏の経営する「こうげい」で紹介されるようになります。彼女自身も彼の織を愛用しその作品群は東京の町田市にある旧白洲邸「武相荘(ぶあいそう)」に収蔵されています。60年以上にわたり自らの織と向き合い、民藝の心である「用の美」と、白洲正子氏との交流を通して得た美意識は、現在でも菊池氏の中で生き続けており、その作品は芸術の域に達しています。

北村武資氏は京都で生まれ育ちました。中学卒業後は西陣の織元で様々な織の技術を学びます。その後1972年、「中国・長沙馬王堆漢墓(ちょうさまおうたいかんぼ)出土展」にて古代裂の「羅」と出会い、その美しさと繊細さに感銘を受け、ついに再現を成し遂げました。その後、同じく中国前漢時代の高度な織技である「経錦」の再現にも成功すると、1995年に「」、2000年に「経錦」の両方の技術で人間国宝に認定されました。現在、二つの技術で二つの人間国宝の認定者は、北村武資氏のみでその功績の大きさを物語っています。北村武資氏も60年以上にわたり、織の仕事に携わってきました。その間、羅や経錦などの再現だけに留まらず、現代に生きる織として「新たな織技による作品」を製作発表し続け、日本伝統工芸会などで多数の受賞をされています。

今回の展覧会では、菊池洋守氏・北村武資氏の二人の作品を一同に展示いたします。まったく異なる人生を歩みながら、それぞれの美意識を自らの織に表現してきた二人の作品が、融合し新たな美の世界を創り出します。一人でも多くの方々に日本の伝統美をご覧頂ければと願っております。

〔東京展〕911日(金)~13日(日)

銀座かねまつホール(東京都中央区銀座6-9-9)

〔福岡展〕917日(木)~19日(土)

警固神社 神徳殿 (福岡市中央区天神2-2-20)

〔名古屋展〕925日(金)・26日(土)

ナディアパーク・デザインセンター 6階セミナールーム2(名古屋市中区栄3-18-1)

〔大阪展〕10日(金)・10日(土)

あべのハルカス 25階 D会議室(大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43)